高齢出産子育てコラム
怒らない、どならない
親が子供を叱ると、泣き出したり、反抗したり・・・。
その後、どうフォローすればいいのか、わからないときはありませんか?
親の接し方は子供の脳の発達にどのような影響があるのか、
脳科学を活用した子育てについて研究している倉敷市短期大学教授の平山諭先生のお話で
とても参考になることがありました。
★3歳までの幼児期は楽しく接することが大切
3歳までは、行動を抑制したり、善悪を判断する前頭葉がうまく働かず、
大脳辺縁系の扁桃体(好き・嫌いを判断、不安や恐怖を感じる場所)で
人とかかわっています。
この時期に、「〜しなさい」「〜してはいけません」などと、善悪判断を教えてもあまり効果がありません。
逆に、”ほほえむ””話しかける””触る””褒める”といった親の優しい行為が子供の脳の成長に大きくかかわってくるそうです。
「前頭葉が本格的に活動する6歳ごろまでは、優しく、楽しく対応することが、素晴らしい脳を作り上げます」
ということです。
大半の親は小さいうちから善悪を教えようとして厳しくしたりすることもありますが、
結局は同じことの繰り返しで親子でイライラ、「どうしてなかなか言うことを聞かないのかしら」と言うことになっていませんか?
その原因は平山先生のお話で納得ですよね。
6歳ごろまではとにかく優しく楽しくをモットーでいきましょう!
★「快」を感じると脳内物質ドーパミンやセロトニンが分泌
生まれたての赤ちゃんには140億〜150億の神経細胞があり、シナプスという結合部を通じて別の神経細胞と電気信号を通じて情報を伝達しあっています。
シナプスの部分には、すき間があって、電気信号の代わりに、「神経伝達物質」が情報を運んでいます。
「楽しさや癒しを感じると、”快”を感じた脳内にドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質が出て、情報の伝達がスムーズに。
これが神経ネットワークの形成につながります。
つまり、楽しさや癒しが、子供の脳の発達において欠かせないのです。」
★やる気を起こさせる褒め方とは?
楽しさや癒しの他、子供が「快」を感じるのに親に褒められることがあります。
褒めることは、子供が成し遂げた結果だけが対象ではありません。
「努力している状態や経過を褒めたり、また、褒めるところがなくても、事実や準備状態を評価したりすることにより、やる気を引き起こすことができます」
★つい、強く叱ってしまった後のフォローは?
親も生身の人間です。
言葉のプロではありませんし、感情に任せて強く叱ったりすることもあるでしょう。
ちょっと言い過ぎたなと思ったときは、にっこり微笑んで、
「ちょっと言い過ぎたね」と謝ることが大切です。
「子供に謝れる親は、子供の素晴らしいモデルになります。子供が人に謝ることができるようになるからです。
ソーシャルスキルトレーニングとはそういうことです。
”あなたにはこんないいところもあるよ”と褒めたり”分かってくれるよね”とフォローの言葉を用意しておくのもいいでしょう」
★「親を好き」になることが「人を好き」に変わる
平山先生によると、8歳までの脳は柔軟性が高く脳の回復力も速いため、強く叱っても、心の後遺症は起こりにくいそうです。
だからといって、叱ればいいというものではなく、親を好きにさせるように対応するのが重要だと言われています。
普段からなるべく笑顔で接し、表情も明るく心がけること。
「”親を好き”が”人を好き”に変わり、引いては、人のそばに居ることが快感になります。
人を好きになった子供は、人をいじめたり、傷つけたりはしません。叱るのはほどほどに・・・」
以上ですが、この叱ってしまった後ちゃんと謝るということと、親を好きにさせると言うことは当たり前のようで
実はできていない親が多いように思えます。
もちろんわが身も振り返ってのことですが、今の教育現場での子供たちの抱える問題を見ても
こういったことがちゃんとできていれば解決する問題も多いように思います。
決して難しいことではなく、むしろ簡単なことなので、子育てママとして、是非心がけたいと思います!




